更年期障害で起こる不安感やホルモンバランスの悪化が原因で、自律神経失調症やうつ病などを発症してしまう人がいます。

一度うつ病になると、治療にも時間がかかりますし、放置すると症状がどんどん悪化することもあるので、早めの対策が重要。

でも実際にどのようなメカニズムでうつ病になるのか、どんな対処法が効果的なのかなどを解説します。

更年期障害の憂うつは40%の人が感じる症状!

憂うつや不安感、極度のイライラ感などと無縁だった人が、更年期になってうつ病に似た症状を発症することが増えています。

ホットフラッシュが更年期障害でも多い症状だと知られていますが、最新の調査ではホットフラッシュよりも、憂うつを感じる人が閉経後の女性を中心に増えています。

これらの症状の原因も、やはり女性ホルモンの分泌量の減少がきっかけ。

卵巣機能の低下による女性ホルモンの減少が、脳の視床下部にある自律神経中枢に栄養を及ぼすことで、自律神経失調症のような症状が起こります。

一般的にホットフラッシュと呼ばれる、ほてりやのぼせ、発汗などの症状です。

更年期の憂うつには、こういった内分泌系の影響を受けるものと、心理社会的要因の影響を受けるものがあります。

心理社会的要因とは、子供が自立したことで役割を失った空虚感(空の巣症候群)や夫婦関係、親の介護問題、生活環境の変化などによるストレス(中年クライシスや中年期危機)など。

中年期は、思春期の子供と同じくらい精神的に不安定になるタイミングだと、理解しておいたほうが良いでしょう。

内分泌的要素と心理社会的要因が複雑に絡み合うことで、憂うつになりやすかったり、憂うつの症状がどんどん悪化してしまうのです。

更年期の不安感は、うつ病を疑うことも必要

更年期になると、イライラや不安感、焦燥感など様々な感情や精神症状が出てきます。

更年期の憂うつや不安、不眠がきっかけで症状が悪化し、うつ病になってしまうことも有りますので、心身の不調が続く時は、うつ病を疑うことも必要。

更年期だから仕方がないと、諦めてしまわないことが大事です。

更年期のうつ病は、精神科や心療内科に行く必要があるわけではなく、初診は婦人科で良いので、そこで先生に聞いてみるということからはじめましょう。

更年期にうつ病になりやすい人の特徴は?

更年期障害の不安感やホットフラッシュなどの症状が続くことで、憂うつからうつ病に症状が悪化しやすい人がいます。

それは今まで真面目に生きてきた人や完璧主義だった人など、真面目過ぎる性格が悪影響を及ぼしてしまう場合。

過去にPMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)や産後うつなど、精神的に不安定になりがちな人も、自律神経の不調の影響を大きく受けてしまいがちです。

そういった経験や性格がわかっている場合には、早めに相談して症状が悪化しないようにすることが大切。

更年期障害のうつ病の治療法とは?

更年期障害の影響でうつ病を発症してしまったら、治療法は大きくわけて4つ

  1. ホルモン補充療法(HRT)
  2. 漢方療法
  3. 向精神薬による治療
  4. 認知行動療法による治療

ホルモン補充療法を行った場合も、8週間までは効果がありますが、実はそれ以降は症状が悪化する傾向が強く、向精神薬の投与が効果的

向精神薬の投与が始まると、依存症が強くなるリスクもあるので、うつ病を発症する前に症状の緩和や改善を目指すようにしましょう。

セロトニンの分泌でうつ病を予防する

幸せホルモンのセロトニンの分泌量が増えることで、憂うつの症状も落ち着き、うつ病を発症しにくくなります。

セロトニンの分泌量を増やす方法は、

  • トリプトファンとビタミンB6を摂取する
  • 朝日を20〜30分浴びるようにする
  • 涙活で思いっきり泣く
  • 30分〜45分のウォーキングを行う
  • 頑張りすぎずに適度にさぼるようにする

これらの方法を実行するだけでも、セロトニンの分泌量が増え、ノルアドレナリンの過剰分泌を抑制できますので、憂うつや不安感の解消に役立ちます。

エクオールをサプリメントで摂取する

スーパーイソフラボンとも呼ばれ、最近注目を集めているのが、エクオールです。

これは大豆イソフラボンが腸内で代謝されてできる成分で、日本人の2人に1人が腸内で作ることができる成分。

だからエクオールを作り出せる人は、大豆製品を食べるだけで自然にエクオールの効果を得ることができます。

もし大豆製品を食べてもエクオールができない様な場合、サプリメントのエクオールを摂取することもひとつの方法です。

スーパーイソフラボンと呼ばれるくらい、更年期の様々な症状を緩和してくれる効果が期待できますので、試してみるのもありでしょう。

いずれにしても、更年期特有の憂うつ感は放置しない。

早い段階で対処を行って、家族や友人に理解をしてもらい、徐々に改善していくのが基本です。

うつ病を発症しないためにも、適度に肩の力を抜いて生活していきましょう。

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