皮膚のかゆみや乾燥などの肌トラブルも、更年期世代の女性に多い症状なんです。
実際にどのようなことが原因で、皮膚のかゆみなどの症状を発症するようになるのか、効果的な治療法は?
更年期の女性に多い皮膚のかゆみを、自宅で改善するために役立つ対処法も紹介しますので、参考にどうぞ。
目次
更年期世代の女性には、皮膚のかゆみや乾燥トラブルが増える
更年期世代の女性の悩みのひとつに、極端な皮膚のかゆみや乾燥感というものがあります。
まさに更年期障害の影響を受けて起こるのが、肌の状態の変化。
寒い時期や場所では背中や腕がかゆくなり、暖かい場所では太腿がかゆくなるなど、全身が様々な状態でかゆいなんてことが起こりがち。
夜中にかゆみで目が覚めたり、朝起きたら全身が引っかき傷で傷だらけだったという悩みを抱えている人もいるくらい、更年期以降は皮膚のかゆみに悩まされがちなんです。
でもなぜ更年期世代の女性に、皮膚のかゆみが増えるのでしょうか?
それこそがまさに更年期障害のきっかけにもなる、女性ホルモンのエストロゲンの減少。
更年期のエストロゲンの減少が皮膚のかゆみの原因!
更年期になると、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に減少しますよね。
エストロゲンには、皮膚や粘膜の潤いを維持するコラーゲンやエラスチンなどの産生を担う役割があり、エストロゲンの減少によりこれらの保湿力がある成分が失われていきます。
そこに拍車をかけるように加齢に伴い、肌のターンオーバー周期が長くなり、肌表面には古い皮膚や角質が残り続けることになり、余計に乾燥しやすい状態に。
ターンオーバー不良によるセラミドの減少も、肌の保湿力を低下させることになります。
保湿力が低下した肌では、肌のバリア機能もどんどん低下し、さらなる皮膚の乾燥や些細な刺激に対して、過剰に反応することに。
このように更年期の女性の肌は、非常に乾燥し、外部からのちょっとした刺激に過剰反応する状態であることを理解しておくことが大切です。
更年期の皮膚のかゆみは、寒冷蕁麻疹の症状の可能性もある
寒冷蕁麻疹とは、皮膚が急に冷えることで起こる蕁麻疹のこと。
皮膚の下の血管周辺にある肥満細胞(マスト細胞)が急激な温度差による刺激を受けて、免疫機能が作用して、ヒスタミンを分泌。
ヒスタミンが分泌されることで、かゆみと血管の拡張が起こり、血液中の血漿が血管の外に流れ出ることで、皮膚を盛り上げて蕁麻疹になって現れます。
寒冷蕁麻疹は、体温よりも低い温度のものに触れたり、温められた皮膚が急激に冷やされることで起こりますので、温度差を伴う皮膚のかゆみの場合には、寒冷蕁麻疹を疑っても良いかも。
一般的な蕁麻疹の対処法は患部を冷やすことですが、寒冷蕁麻疹の場合は患部を温めることで徐々にかゆみが収まりますので、皮膚をかかずに様子を見るようにしましょう。
何度も寒冷蕁麻疹の症状が出る場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を処方してもらい、症状の改善を目指しましょう。
更年期の皮膚のかゆみは、主婦湿疹の症状の可能性もある
手だけに皮膚のかゆみや手荒れの症状が起こる場合は、主婦湿疹の症状の場合もあります。
主婦湿疹は冬に出来て、夏には治ると考えている人も多いですが、実は通年で主婦湿疹に悩まされている人もいる症状。
主婦湿疹は手にしか症状がでませんので、別名を手湿疹とも呼ばれています。
通常は皮脂腺から皮脂が分泌されたり、汗腺から汗が分泌されることで、天然の保湿クリームに手の表面が覆われていますが、水を頻繁に使うことで、その環境が破壊されることに。
水仕事ばかりしていると、皮脂や角質が洗い流されてしまい、肌のバリア機能が低下し、物をつかむ際に刺激を感じてしまったり、刺激物が皮膚に侵入しやすくなります。
その結果、主婦湿疹の症状を発症しますが、主婦湿疹には、乾燥型と湿潤型のふたつの症状がありますので、どちらの症状なのかを理解しておくことも大切。
乾燥型の主婦湿疹の症状とは?
乾燥型の主婦湿疹は、皮膚がカサカサして症状が悪化するとひび割れを起こしたり、指紋が消えたり、皮膚が固くなることも。
個人差はありますが、聞き手の親指や人差し指、中指など、よく使う指先から徐々に進行し、最終的には、手のひらまで症状が進行します。
湿潤型の主婦湿疹の症状とは?
湿潤型の主婦湿疹は、小さな発疹や水ぶくれが出き、指の腹や手のひらから症状を発症することが多く、手の甲にも症状が出ることがあります。
自宅でできる更年期の皮膚のかゆみの対処法とは?
では実際に更年期障害が原因で起こる皮膚のかゆみの対して、どのような対処法をとればよいのでしょうか?
自宅で簡単にできる皮膚のかゆみの予防法や対処法を紹介します。
皮膚をゴシゴシ洗いすぎない
エストロゲンの減少をきっかけに肌のバリア機能が低下している状態で、洗浄力の強い石鹸を使用したり、ゴシゴシ力いっぱい洗うのは逆効果。
肌の潤いを守るために必要な皮脂まで洗い流すことに。
更年期の女性で皮膚のかゆみが気になる場合には、ボディーソープは天然成分のものにしたり、たまにはシャワーで洗い流すだけの日を設けたりしましょう。
しっかり湯船に浸かれば、皮膚に付いた汚れた皮脂などは、ある程度洗い流せますし、臭いも気になりません。
皮膚の洗いすぎは、皮脂がなくなったり、肌のバリア機能を大きく低下させることになり、その結果、皮膚のかゆみを強くしてしまうということを理解しましょう。
お風呂上がりの保湿ケアは怠らない。
エストロゲンの減少でバリア機能が低下している肌は、お風呂上がりの保湿ケアは必須。
お風呂上がりには、肌の状態に合わせて化粧水やボディークリームなどを使い分けたり、重ね付けすることで、肌の保湿ケアを徹底しましょう。
特にヒアルロン酸やセラミドを配合したようなものを使用することで、不足する保湿力を高めてあげることも大切。
セラミドには、幾つかの種類がありますが、保湿効果が高いのはセラミド1、セラミド2、セラミド3なので、この中から合うものを探しても良いでしょう。
化繊の衣類や締め付けの強い衣類を避ける
化学繊維でできた衣類や締め付けの強い衣類を着ているのも、皮膚のかゆみを悪化させる要因のひとつ。
下着やズボンの締め付けなどで、皮膚のかゆみが起こっている場合には、天然素材の衣類やゆるい服装に変更しましょう。
シルクやコットン100%など、下着にも様々な素材がありますので、より刺激の少ないものを選んであげると皮膚のかゆみも起こりにくくなります。
おしゃれも大切ですが、家にいる時だけでも楽な服装で過ごすようにすると、更年期の皮膚のかゆみを予防することも可能です。
自宅で改善できない皮膚のかゆみは、皮膚科を受診することも必要。
更年期の女性に多い皮膚のかゆみを自宅で改善できれば良いですが、どう頑張っても自宅では改善できない場合もあります。
そんな時は無理せずに症状が悪化する前に、皮膚科を受診することも必要です。
乾燥感が強くて、掻きむしってしまうとそこが傷になったり、感染症などの別の症状のきっかけになることも。
皮膚科に行くことで、より短期間で症状を改善できたり、悪化を防ぐこともできるでしょう。
このように更年期世代の女性に多い皮膚のかゆみは、様々なことをきっかけに症状を感じます。
何よりも悪化させないこと、早めにケアすることが大切ですので、原因がエストロゲンの減少なのか、それとも寒冷蕁麻疹や主婦湿疹なのかを判断して、適切に対処しましょう。
いずれにしても、更年期の女性には肌荒れや皮膚のかゆみを起こす原因が多いということを知って、普段からしっかり保湿ケアや紫外線対策を行うようにしてくださいね。
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