更年期の女性が、ピルを服用し続けても大丈夫なのでしょうか?

低用量ピルでもホルモン量が問題になるという噂がありますが、ホルモン補充療法と低用量ピルでは、どのように効果が違うのか?

更年期にピルを服用し続けることで、起こる問題や副作用がないのかなど、ピルと更年期の関係について解説します。

低用量ピルは、更年期の女性には低用量ではない。

低用量ピルと言えば、避妊による妊娠予防や生理不順、生理痛の軽減などに服用した経験がある人も多いと思います。

しかし低用量ピルが低用量なのは、更年期になる前の女性の話。

実は更年期を迎え、閉経してしまった女性にとっては、低用量ピルで摂取するホルモン量では、多すぎるというデメリットがあります。

実際にピルに含まれているホルモン量は、

  • 高用量ピル:エストロゲンが50μg以上
  • 中用量ピル:エストロゲンが35〜50μg
  • 低用量ピル:エストロゲンが30〜35μg

このような形で分類されていますが、低用量ピルに含まれるエストロゲンの量は、ホルモン補充療法で使われるホルモン量よりも多いんです。

だから更年期の女性にとっては、閉経後に低用量ピルを服用することは、好ましくないと考えられています。

更年期の女性がピルを服用するデメリットや副作用とは?

閉経後の女性が、更年期障害の症状の緩和や抑制を行う際に必要なエストロゲン量は非常に少ないんです。

そして、ホルモンの過剰摂取で起こる副作用のリスクが高まることが大きな問題。

更年期障害の治療であるホルモン補充療法でも、乳がんや血栓症のリスクが高まると言われていますが、それよりも高濃度のエストロゲンを摂取することは、そのリスクをさらに高めることに。

閉経前の更年期の状態でも、子宮内膜増殖症や子宮筋腫の増大などのホルモン系の病気の発症率が高まることが懸念されますので、そういった意味でも更年期になって低用量ピルを服用する際には、っ注意が必要です。

30代後半から40代前半なら低用量ピルの服用は効果的!

プレ更年期とも呼ばれる30代後半から40代前半にかけてのタイミングであれば、低用量ピルの服用は効果的だと考えられています。

プレ更年期にも、ホルモンバランスの悪化により月経痛や不正出血、自律神経失調症の症状の緩和や改善に役立ちます。

さらに言えば、この時期から低用量ピルを服用し続けることで、女性ホルモンのバランスを取ることができ、更年期障害の症状を緩やかにすることも可能です。

その場合、40代中頃にはホルモン補充療法に切り替えることを前提にして行うという考え方をすることが必須。

更年期になって急に低用量ピルを止めたり、低用量ピルを飲み始めることは、女性ホルモンのバランスを大きく乱れさせます。

その結果、更年期障害の症状がより強く出るという結果になりますので、本当にオススメできません。

低用量ピルとホルモン補充療法の効果は違うのか?

低用量ピルとホルモン補充療法は、含有されている女性ホルモンの割合や量が異なるだけはありません。

実は実感できる効果も異なりますので、簡単に整理したいと思います。

低用量ピルを服用することで得られる効果とは?

低用量ピルを服用することで、女性が得られる効果には、

  • 避妊
  • ニキビや肌荒れ
  • 多毛症
  • 生理周期や生理痛の改善
  • 貧血の改善
  • PMSの緩和

さらに、卵巣機能の低下の改善や骨粗しょう症予防、卵巣がんや子宮体がんの予防効果などもあることがわかっています。

ホルモン補充療法で得られる効果とは?

ホルモン補充療法を行うことで、女性が得られる効果には、

  • ほてりやのぼせ
  • 発汗や多汗
  • 動悸
  • イライラや不安
  • 頭痛
  • 不眠

さらに、コレステロール値の低下、肝機能障害や高血圧の予防、骨粗しょう症や心筋梗塞の予防効果なども期待できます。

この様に同じ様に女性ホルモンを補うものでも、その効果が大きく異なりますし、更年期におけるピルの服用も、ホルモン補充療法も医師と相談のうえで行うべきもの。

低用量ピルを若い頃から飲み続けているからという理由だけで、更年期になり閉経を迎えても、飲み続けることがないように注意しましょう。

更年期の女性には、低用量ピルでも女性ホルモンの含有量が多すぎるので、様々な副作用やデメリットのリスクが高まるので、その点だけは注意が必要です。

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