更年期障害の状態を調べるために行う血液検査(女性ホルモン検査)で、実際に何が分かるのかを解説します。

更年期の不調を感じて病院に行くと、問診と血液検査を行って身体の状態を確認します。

実際に女性ホルモン検査で、わかることの項目や情報をまとめて紹介しています。

更年期障害かどうかは、病院での血液検査でわかる

更年期障害で体の不調を感じて、病院に行くとまず最初に行われるのが、問診と血液検査(女性ホルモン検査)です。

この女性ホルモン検査では、主にE2検査、LH検査、FSH検査の3つを調べるのが基本。

実際にそれぞれの項目がどうなっていると、更年期障害になっていると考えれるのか?など基本的な検査項目とそこから分かることをまとめて解説します。

軽度の更年期障害の症状しか出ていないのであれば、食事療法や生活習慣の見直しだけでも十分ですが、症状によっては病院での診察や検査も検討しましょう。

更年期障害のE2検査で分かることとは?

更年期障害の血液検査であるE2検査は、エストロゲンの主要成分であるエストラジオールの濃度を計る女性ホルモン検査。

エストラジオールの数値を計測することで、卵巣機能の状態や更年期症状の状態、閉経の可能性などのことが分かるようになります。

E2検査の値が低いほど、卵巣機能が低下していることを示しており、40代以降の状態に(数値)なっていると更年期の可能性が高くなります。

30〜40代前半のエストラジオールの値は、正常な月経周期で来ているのであれば、70〜200程度、検査数値が50以下になると更年期障害の症状が出始めます。

月経が正常にある場合には、どのタイミングなのかで検査数値が大きく変わってきますので、LH検査とFSH検査の数値との比較も重要。

  • 卵胞期前期→10〜78
  • 卵胞期後期→31〜200
  • 排卵期→103〜366
  • 黄体期後期→251以下
  • 閉経後→18以下

更年期障害のLH検査で分かることとは?

更年期障害の血液検査であるLH検査は、黄体形成ホルモン(LH)の数値を計る女性ホルモン検査。

黄体形成ホルモンとは、是脳下垂体前葉から分泌されているホルモンで、排卵やプロゲステロンの分泌を促進する効果があります。

女性ホルモンが分泌されるためには、まず脳の視床下部が指示を出し、脳下垂体→卵巣という流れで分泌されます。

脳の視床下部が指示を出した際に、脳下垂体は黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌。

LHとFSHの数値を計測することで、脳下垂体や性腺機能に異常が起こっていないのかということをチェックできます。

LHは思春期前には数値が低い状態ですが、徐々に数値が上がり始め、20代前半でピークを迎え、40代後半から卵巣機能の低下などの影響で数値が急激に上昇します。

性腺刺激ホルモンという名前の通り、性腺ホルモンの分泌を促進するホルモンなので、卵巣機能の低下が起こると、この数値が上がるという仕組み。

一旦低下した数値が急上昇しますので、このLH検査の数値が高い場合には、更年期の可能性があると考えられます。

  • 卵胞期→1.76〜10.24
  • 排卵期→2.19〜88.33
  • 黄体期→1.13〜14.22
  • 閉経後→5.72〜64.31

更年期障害のFSH検査で分かることとは?

更年期障害の血液検査であるFSH検査は、卵胞刺激ホルモン(FSH)の数値を計る女性ホルモン検査。

卵胞刺激ホルモンは性腺刺激ホルモンとともに、脳下垂体前葉から分泌されますが、この数値は加齢とともに上昇していきます。

卵胞刺激ホルモンという名前の通り、卵胞ホルモンの分泌を促進するホルモンなので、卵巣機能の低下が起こるとこの数値が上がるという仕組み。

更年期の状態になると、先程のLHと同様にFSHの数値も高くなる傾向があり、エストロゲンを十分に分泌できていないことが、このふたつの検査数値から推測可能。

更年期前半は、一桁で推移していますが、更年期になり月経周期が乱れる頃には、20前後まで上昇し、常時20以上になっているのならほぼ閉経が近い更年期の状態であると判断できます。

  • 卵胞期→3.01〜14.72
  • 排卵期→3.21〜16.60
  • 黄体期→1.47〜8.49
  • 閉経後→157.79以下

女性ホルモン検査をすれば、更年期障害なのかが分かる

この様に病院で3種類の血液検査(女性ホルモン検査)を行うことで、エストロゲンの分泌量や卵巣機能の状態などを、視覚的に調べることができます。

この検査で更年期だと診断されると、主にホルモン補充療法を優先して行うことになるでしょう。

ホルモン補充療法による治療には、メリットやデメリット、副作用などもありますので、事前にしっかりと意思と相談することが大切です。

一度、ホルモン補充療法を開始すると、ある程度の期間は継続しなければならないので、その点も踏まえて最善の方法を選んでください。

更年期障害の治療法は、ホルモン補充療法だけではありませんので、あなたのライフスタイルや性格にあった治療法を選んでくださいね。

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