イライラや焦燥感、不安感など更年期障害には、精神的症状を実感することも。

これらの精神的な症状が起こる原因や仕組み、その特徴を解説します。

普段の生活でちょっとしたことを改善するだけでも、イライラや不安感の解消につながりますので、ぜひ試してみてください。

更年期障害の精神的症状であるイライラや焦燥感とは?

更年期障害の症状でも、特に注意して欲しいのがイライラや焦燥感などの精神的症状。

これらの症状を放置すると、不安感を押し込んだ反動で爆発してしまったり、不安感の解消のために安定剤を手放せなくなるなど、最悪の場合にはうつ病などの精神疾患のきっかけに。

そうなる前に、イライラや焦燥感をある程度受け入れて、うまく付き合っていったり、程々に解消していくことで、悪化させないことが非常に大切です。

イライラや焦燥感も放置すると、どんどん症状が悪化する負のスパイラルにハマりやすい症状。

なぜそういった状態になるのか、まずはその原因を解説します。

更年期障害のイライラや焦燥感が起こる原因は?

更年期障害の特徴的な症状であるイライラ感や焦燥感の原因は、女性ホルモンのエストロゲンの減少。

やはりここでも、女性ホルモンのエストロゲンの減少がきっかけになります。

しかし少し違うのは、エストロゲンの減少の影響で、幸せホルモンのセロトニンの分泌が減少し、ストレス耐性が低下。

ストレスまみれになった体では、ノルアドレナリンが過剰分泌され、それがイライラ感や焦燥感、精神的不安を増強させます。

これが繰り返されることで、どんどんイライラが高まり、焦燥感にさいなまれ、ある時爆発してしまうような状態になります。

女性ホルモンの減少をきっかけとして、悪いスパイラルにハマり、どんどん精神的に追い込まれていくんです。

焦燥感と不安感はまったくの別物

焦燥感という言葉、実際に焦燥感を経験したことがある人ならわかると思いますが、不安感とはまったく違うもの。

不安感とは、根本的な原因があって起こるのものです。

例えば、キッチンのガスを止めたかな?とか、家の鍵を閉め忘れてないかな?などと具体的な事がきっかけで起こる症状です。

それに対して焦燥感とは、自律神経の乱れで起こる原因や理由のない不安感。

原因も理由も無ければ、解決方法も見つかりませんし、自分でどうにかすることもできず、焦燥感に押しつぶされないようにじっと我慢するだけです。

理由がある焦燥感を感じることもありますが、多くの焦燥感は理由のない漠然とした不安感のようなもの。

これらは自律神経の中の交感神経が非常に優位になっている状態ですので、副交感神経を優位にして精神的に落ち着かせる必要があります。

更年期障害のイライラや焦燥感を改善する方法とは?

更年期障害のイライラや焦燥感を感じた時に大切なことは、自分自身を責めないことです。

自分を責めても何も解決しませんし、それが逆に精神的に自らを追い込むことに繋がる場合もあり、精神疾患のきっかけになることもあります。

それだけではなく、家族や友人に強く当たってしまい、熟年離婚や友情にヒビが入ってしまうなんてことも起こり得るんです。

更年期障害の症状のひとつだということを受け入れて、周りの家族や友人に一時的なものだと理解してもらうことが、この症状を乗り切る方法のひとつ。

ただあなた自身でもできる改善方法や対策方法がありますので、これから紹介するものを試してみてください。

朝日を浴びてセロトニンの分泌量を増やす

卵巣機能の低下がきっかけで女性ホルモンの減少が起こり、それに引きずられる形でセロトニンが減少する。

であれば、セロトニンの減少を抑制し、その分泌量を増やすことが、ノルアドレナリンの過剰分泌を予防する方法。

その際に役立つのが朝日を浴びること。

実は人間は朝日を浴びると、セロトニンの分泌が活性化することがわかっています。

朝の時間に少し余裕があるなら、ウォーキングも非常に効果的。

実は30分以上のウォーキングを行うと、セロトニンの分泌量が更に増えることがわかっています。

朝日+ウォーキングのW効果でセロトニンの分泌を活性化させ、ストレス耐性の低下を予防しましょう。

ミネラルとビタミン類の摂取量を増やす

人間は、慢性的なカルシウム不足の状態になると、イライラ感が強まることがわかっています。

だからカルシウムをしっかり補給してあげることで、イライラしにくい状態に体をキープすることが可能。

これは更年期障害でなくとも一般的な話なので、パートナーや家族のイライラが、あなたのイライラ感の引き金やきっかけになるのなら、家族にもカルシウムを食べさせましょう。

また血液中のビタミンCが不足することで、心のコントロールが難しくなり、イライラ感や焦燥感のきっかけになることも。

ビタミンCは美容にも健康にも良い成分ですし、実は副腎皮質ホルモンの生成をサポートする補酵素。

なのでビタミンCとカルシウムをしっかり補給して、心の安定を維持しましょう。

リラックスタイムを増やす

イライラ感を落ち着かせるには、リラックスタイムを設けることが効果的。

  • ゆっくり湯船に浸かる
  • アロマオイルを活用する
  • 好きな音楽を聞く
  • 好きな映画を見る

あなたがリラックスできることを実践してみてください。

そうすることで、精神的に余裕ができて、イライラ感や焦燥感に押しつぶされにくい状態になりますので、症状を悪化させずに済みます。

セロトニンの原料のトリプトファンを食べる

脳内で作られるセロトニンは、必須アミノ酸のトリプトファンを原料にして体内で産生されます。

だからトリプトファンが不足すると、セロトニンの生成が十分に行われない可能性も。

必須アミノ酸であるトリプトファンは、体内で合成できないので、食事で摂取する必要があります。

トリプトファンは、牛や豚、鶏のレバーなどの肉類、マグロやカツオなどの魚類、豆乳や乳製品などから摂取する事ができます。

またトリプトファンがセロトニンになるためには、ビタミンB6が重要な働きをしますので、ビタミンB6も合わせて摂取するとさらに効果的。

このような方法を実際に試してみる事で、女性ホルモンのエストロゲンの減少→セロトニンの減少→ノルアドレナリンの増加という負の連鎖を断ち切ることにつながります。

すぐには効果が出ないかもしれませんが、何もしないよりは症状や状態が大きく異なりますので、できることから生活に取り入れてみてください。

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